実は何種類もある!いびきの種類と原因

テレビのドラマやコントでは、眠っているふりをする時に、「グォー」といびきをかく真似をすることが多いですよね。いびきは、眠っている時に起こる、身近な現象です。「お父さんのいびきがうるさくて寝られない!」なんて騒いだことがある方もいらっしゃるでしょう。

いびきは、身近な現象ですが、そもそもどのようにして起こっているのか、いびきの原因は何なのかと尋ねられると答えられる人は少ないでしょう。今回は、いびきとその原因について特集していきたいと思います!

どうやっていびきが発生しているの?

いびきが発生するのは、眠っている時だけですよね。眠っている時、「グォー」「ガォー」「ゴー」などと音を立てるいびき。眠っている時に気道が狭くなるため、狭くなった気道を空気が通ろうとすると粘膜が振動して発生します。

起きている時には、気道も通常通りに広い状態ですので、通常、呼吸をしている時に、眠っている時のようないびきの音は出ません。気道には、出っ張りや狭いところがあるため、普段の呼吸をしている時でも抵抗は起きるのですが、眠っている時にはそれ以上に狭くなるため、空気抵抗が大きくなって、大きく振動することによりいびきが発生するのです。

いびきの種類・いびき人口

いびきは、一口にいびきと言っても、実は三種類に分けられます。まずは、単純いびき症です。単純いびき症は、睡眠時無呼吸症候群のように呼吸が止まることもありませんし、夜中に脳が覚醒することもありません。本人がぐっすりと眠れていて、翌日にも支障がないようないびきは、単純いびき症です。

次に、上気道抵抗症候群です。これは、原因ははっきりしていませんが、上気道が狭くなるために起こる症状です。呼吸が止まることはなくても、睡眠中に脳波上の覚醒反応が起こったり、昼間に激しい眠気に襲われたり、眠ると必ずいびきをするなどの症状があります。

上気道抵抗症候群は、脳血管障害、心臓病、糖尿病などの初期症状として起こることもありますので注意が必要です。最後に、睡眠時無呼吸症候群です。睡眠時無呼吸症候群では、眠っている最中に呼吸が止まってしまう症状が現れます。この病気のほとんどは、閉塞型睡眠時無呼吸症候群で、睡眠中に気道がふさがることにより呼吸が止まります。

睡眠一時間当たり五回以上呼吸が止まった状態になったり、一回の睡眠で十秒以上の無呼吸が三十回以上続く場合は、睡眠時無呼吸症候群です。睡眠時無呼吸症候群では呼吸が止まるため、体にも大きな負担がかかり、昼間の眠気、中途覚醒、集中力の低下、起床時の頭痛が発生することもあります。

これらの症状を自覚されている方は、一度、専門病院を受診した方がいいでしょう。このように、いびきにも何種類もあるのです。いびきは誰にでも起こる症状で、正確にはわかっていませんが、日本では約2000万人がいびきをかくと推測されています。

いびきは、基本的に大人だけのものであり、子どもはいびきをかきません。ですから、もしも子どもがいびきをかくようになったら、病気が原因かもしれませんので耳鼻咽喉科や小児科を受診するようにした方がいいでしょう。

様々ないびきの原因

いびきと言っても、原因は人それぞれですし、一つの原因の場合もあれば、いくつもの原因が重なっていびきをかいている場合もあります。しかし、いびきをかきやすい人には特徴もあります。ここでは、いびきをかく原因のいくつかを見ていきましょう。

肥満

肥満になると、体の外にも中にも脂肪がつきます。テレビなどで放送される肥満特集を見ていると、欧米の肥満の人は顎から首にかけてもたっぷりと脂肪がついています。首回りや上気道の内側に脂肪がつくと、上気道が狭くなりやすく、呼吸をする際に空気抵抗が大きくなりやすくなるので、いびきをかきやすくなります。

口呼吸

眠っている時に、知らず知らずのうちに口呼吸をしていて、目が覚めると口の中がからからに乾いていた経験は誰もがあると思います。口呼吸も、いびきの大きな原因です。実際に、いびきをかく人を調べると、その殆どの人が口呼吸をしていたり、口を開けたまま寝ています。

仰向け寝

仰向けで眠る人は多いと思います。しかし、仰向けで眠ると、舌がのどに落ち込みやすくなり、口の奥の粘膜の柔らかい部分が重力で下がりやすくなるので、上気道がふさがったり狭くなったりする原因となります。そのため、仰向けで眠ると、呼吸の際の空気抵抗が大きくなり、いびきをかきやすくなります。
<体位>
たまに、眠る時に胸の上で手を組んで眠る方がいらっしゃいます。そうやって胸の上に手を置いていると、肺が圧迫されるので呼吸が浅くなり、酸素を取り入れるために空気を力強く吸い込むことにより、イビキをかいていることがあります。

鼻炎

花粉症の方は、花粉の時期になると鼻水や鼻づまりで苦しくてなかなか寝付けないこともあるでしょう。鼻は、いびきとも大きく関わっており、鼻で息をすることが難しくなると、知らないうちに口呼吸をしてしまうようになります。口呼吸が多くなると、先程も述べましたように、いびきの原因になることがあります。

舌が大きくなればその分、上気道が狭くなり、空気の通り道が狭くなりますので、呼吸した時の空気抵抗が大きくなり(狭い通り道を同じ量の空気が通れば速度が速くなる)、のど(咽頭)の粘膜の振動が増し、いびきに繋がりやすくなるのです。

疲労・ストレス

疲れていたり、精神的に大きなストレスを抱えていると、いびきがひどくなることがあります。疲れている時やストレスが大きい時には、人間の体は睡眠時に多くの酸素を取り込もうとするので、鼻呼吸と一緒に口呼吸も行われ、いびきをかきやすくなります。

アルコール

一日の疲労やストレスを癒すために、夜、お酒を飲む人は多いでしょう。適度なアルコール摂取ならばリラックス効果があって、心も体もリラックスできるのですが、度が過ぎるとアルコールによって全身の筋肉が緩み、上気道の筋肉も緩むので、上気道が狭くなっていびきをかきやすくなります。

睡眠薬・精神安定剤

これは、アルコールを摂取した時と同じで、薬によって上気道の筋肉がゆるむために、いびきをかきやすくなります。また、鼻呼吸だけでは酸素が十分取りこめず、口呼吸に繋がってしまうこともあります。

加齢

子どもがいびきをかいているのは殆ど見かけませんが、高齢のおじいさん・おばあさんが眠っている時にいびきをかいているのはよくみかけますよね。人間は老化すると、全身の筋肉が緩みます。そのため、上気道の筋肉も緩んで、空気の通り道が狭くなったり、口呼吸を伴うために、いびきをかくことが多くなるのです。

温度・湿度

風邪が流行する季節になると、眠っている間も快適な温度や湿度を保てるようにエアコン、加湿器、除湿器などを駆使される方は多いと思います。起きている時でも、空気が乾燥していると、喉が痛くなりやすく、風邪をひきやすくなります。

眠っている時にも、温度と湿度は体に大きな影響を与えます。眠っている時に、室内の温度が低かったり、乾燥したりしていれば、鼻腔がつまりやすくなるため、鼻呼吸が難しくなって口呼吸をするようになり、いびきの原因になります。

また、風邪をひいて咽頭の炎症を起こしていても、上気道は狭くなってしまうのでいびきの原因となります。

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